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フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

73. 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』109シネマズ湘南

夫くんが、子どもを連れて昼から飲み会に出かけたので、3か月ぶりに映画館を解禁!『フランシス・ハ』以来、すっかり友だちのような親しみを感じるグレダ・ガーウィグが監督・脚本を手がけた、こちらの映画を見てきました。 19世紀後半に書かれたルイーザ・…

72. ミニシアターのために、今できること

10代、20代と、たくさんの時間を映画館で過ごしました。 落ち込んでいるとき、やり場のない気持ちを抱えているとき、いつもひっそりと映画館に行って気分を晴らしていました。 映画を見ていると、不思議なことにまったくかけ離れた世界の物語なのに、登場人…

71. パリ郊外で、ベランダ越しのミニコンサート

慣らし保育がはじまって、わずか3日でお休みになったおチビさん。夫も先月からずっと在宅勤務なので、3人で家で過ごす生活が、もうしばらく続くことになりました。 もともとフリーランスで働く私は仕事を再開しようと思ったとたんにストップがかけられたよ…

70. 8ヶ月の子育てを経て

こんなときだから、久しぶりの雑記。 生まれて初めての妊娠・出産をして、ママ1年生になってみて、初めてのことだらけのなか、あっという間の8カ月を過ごしました。 子どもみたいな私が、ある日とつぜん、ちいさな赤ちゃんのお世話をする「おかあさん」に…

69. 『真実』キノシネマ横浜みなとみらい

『万引き家族』で2018年カンヌ国際映画祭のグランプリに輝いた是枝裕和監督、初の海外進出作品。 個人的に、超夢の豪華共演だった本作!大好きな俳優を、大好きな監督が撮る。しかも、馴染みのある街を舞台に。それだけでも、わたしにとって、贅沢な映画でし…

68. 『ひとよ』イオンシネマ シアタス調布

毎月映画を見る会を企画してくれる友人が、今月の1本に選んでいたので、きっとおもしろいはず、と、観に行ってきました(彼女の映画を選ぶセンスが好きなんです)。 劇団KAKUTAの舞台の作品を、『凶悪』『凪待ち』の白石和彌監督が映画化。家族を描いた人間…

67. 『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

2019年度の本屋大賞 受賞作。「家族よりも、大切な家族」という帯に書かれたコピーに惹かれて、瀬尾まいこさんの小説をはじめて読みました。 最近たまたま、身近なところで養子縁組の話題を耳にすることが何度かあって、いろいろな「家族」のことを、ぼんや…

66. ちいさな地球、パリからのお客さん

今週末は、パリから留学時代の友人が旅行に来ていたので、わたしと夫と、外国人4人を連れて、中目黒の焼き鳥屋さんに行ってきました。 海外から友人がくると、じつは家に呼ぶのがいちばん楽だったするのですが、今回は日中の予定もあったので、都内で会うこ…

65. わたしのリトルプレスを、本屋さんで買ってくれたあなたへ

生まれてはじめて、自分でつくって、自分で本屋さんに置いてもらった、旅のリトルプレスを、 知らないだれかが買ってくれたことが、こんなにもうれしくて、感激して泣きました。笑 世界を旅して見たり感じて、心地よさを感じた世界が、だれかのちいさな希望…

64. 『バッド・ジーニアス』新宿武蔵野館

映画好きの友だちに「最近でダントツおもしろかった!」と絶賛されて、あわてて見に行ったのが、こちらのタイ映画。 高校生のカンニングのストーリーで、手汗が出るけど、とにかくおもしろい、という前情報だけをたよりに、新宿武蔵野館に行ってきました。 …

63. 『悲しみに、こんにちは』シネコヤ

この夏、はじめて映画のタイトルを見たとき「あれ?」と思いました。フランソワーズ・サガン原作の「悲しみよ こんにちは」ととてもよく似ているので、リメイクかなと思ったのです。でも、まったく別もののスペイン映画でした。 英題は「Summer 1993」。スペ…

62. この夏、カナダに恋をした。

今年の6月に、1週間カナダに行ってきました。あっという間に半年近くがたちますが、自分にとってものすごく色濃い時間だったので、忘れないように書き残しておきます。 あの心地よさは何だったんだろう。とにかく、カナダが大好きになって帰ってきたのです。…

61. 鵠沼の小さな街の映画館、シネコヤ

人生でたった1度だけ、ひとり暮らしをしたとき、部屋の広さよりも、駅の近さよりも、何よりもわたしが重視したのは、「大好きな映画館のある街」でした。 昔から小さな映画館がもつ独特の雰囲気や、個性が好きで、映画はできるだけ映画館で見るようにしてい…

60. 『グレイテスト・ショーマン』

もうずいぶん前になりますが、久しぶりにIMAXの映画館に2回見に行くほど、大好きだった『グレイテスト・ショーマン』(その後、飛行機で3回目も見ました)。観てからしばらく経ちますが、サントラを聴くと、あの感動とワクワクがすぐに蘇ってきます。 日本で…

59. 『寝ても覚めても』

今年のカンヌ国際映画祭で、みごとパルムドールに輝いた是枝裕和監督の『万引き家族』とともに、日本からコンペティション部門に正式招待されたもうひとつの作品、濱口亮介監督の『寝ても覚めても』の試写を見に行ってきました。 原作は、柴崎友香の同名小説…

58. 憧れの映画の舞台、キューバを肌で感じてみて

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『ダンシング・ハバナ』を見てからずっと憧れの国だった念願のキューバと、南米好きの夫・ぽんちゃんがずっと行きたがっていた絶景グランセノーテを見に、メキシコのカンクンに行ってきました。 夜のハバナで聴いた…

57. 『ドリーム』109シネマズ湘南

アメリカに出張中の彼が、飛行機で見た『ドリーム』という映画がものすごく良かったと知らせてくれたので、先日わたしも近くの劇場に見に行ってきました。 じつは彼に聞くまでタイトルすら知らなかった本作ですが、インターネットで調べてみると、 3人の黒人…

56. おふくろの味

だれかと一緒に暮らしていると、 ごはんは作ってる?どんな料理つくるの? と聞かれることがよくあります。 そんなとき、家事のなかで料理だけは好きなので、 ごはんはいつも家で作るのですが、 ”どんな料理”をどう答えたらよいのか、いつも返事に困ってしま…

55. 『三度目の殺人』TOHOシネマズ上大岡

先週末に公開したばかりの是枝裕和監督の最新作を、さっそく観に行ってきました。ふだんはあまりサスペンスを見ないわたしも、大好きな是枝さんの作品は、ただの推理ドラマに終わらない、もっと深い何かが描かれているはず!と期待を込めて、鑑賞。 本作も、…

54. 『ブランカとギター弾き』シネスイッチ銀座

春くらいに劇場の予告編で、女の子が盲目のおじさんのギターにあわせて歌っている映像をみて、女の子とおじさんのほっこり心温まる旅ものがたりだろうと思って、ほんの甘い気持ちで映画館へ。 映画祭のワールドシネマ部門とかで上映されそうな、エキゾチック…

53. 鎌倉のパン屋さん②ライ麦ハウスベーカリー

すこし前になりますが、7月の中頃、小町の路地裏にちいさなフィンランドのパン屋さんができました。 その名も「ライ麦ハウスベーカリー」。フィンランド人のご主人と日本人の奥さまの、パン職人のご夫婦がやっているお店です。 ライ麦パンはフィンランドの代…

52. 加古川の靴下工場見学

彼の大学時代の先輩が、実家の家業を継ぐため、神奈川を離れて昨年地元の兵庫に帰っていったので、遊びに行ってきました。 兵庫県の加古川市。神戸からJRに乗って、明石の手前にある加古川駅で下車。その日は、先輩がドライバーになって、加古川案内をしてく…

51. 本好きにたまらない。ブックカーニバル in カマクラ

新緑がきもちのいい初夏は、鎌倉のローカルイベントが楽しい季節です。GWの葉山芸術祭や、逗子映画祭、5月のボーダーフェスティバル、鎌人いち場なんかも、地元の人たちでにぎわう楽しいイベントですが、6月の恒例イベントのひとつに、ブックカーニバル in…

50.新緑の鎌倉で、心づくしの小さなウェディング

フィンランドで出会った彼と、春のはじめに入籍をして、半年近くかけて、準備をすすめてきた小さなお披露目パーティーが終わりました。 鎌倉で緑がいちばんきれいな季節に、いつもの自分たちらしく気取らないアットホームなパーティーにと、大好きな人たちば…

49. 日本の美しい村、阿蘇・高森町

ゴールデンウィークの南九州旅行の後半は、鹿児島からレンタカーで熊本の阿蘇まで。 昨年の熊本地震でいちばん被害のおおきかった南阿蘇村のおとなりの高森町にある、ちいさなペンションに2泊しました。 森の中にある隠れ家のような佇まいのペンションは、「…

48. 桜島と人

今年のゴールデンウィークは、彼の母方のルーツのある鹿児島に行ってきました。 九州は国内でもお気に入りで、旅の候補によくあがる地方です。数年前に友だちと、博多、由布院、阿蘇の3地域をめぐる旅をしたり、去年は長崎の五島列島に行きましたが、鹿児島…

47. 中嶋浩子さんの個展

フィンランドで知り合ったテキスタイルデザイナーの中嶋浩子さんの個展が、代々木八幡のCASE GALLERYで開催されています。土曜日のオープニングにお邪魔してきました。 フィンランド、ドイツ、フランスで活動をされ、数理模様といって数式をもとに図案をつく…

46. 『彼らが本気で編むときは、』

生田斗真さんが主演。トランスジェンダーの女性とそのパートナーの暮らしを中心に、いろんな家族愛が描かれる人間ドラマ。 トランスジェンダーの映画といえば、数年前のグザヴィエ・ドラン監督の『わたしはロランス』が記憶に新しいけれど、邦画ではめずらし…

45. 四季を感じる鎌倉の暮らし

鎌倉に越してきて、東京での暮らしとのいちばんの違いは、フィンランドの暮らしとも共通するところで、自然のめぐりを肌で感じることができるということです。 春は桜、梅雨はあじさい、夏は海と花火、秋はもみじ、冬は初詣と梅など、鎌倉にいると、季節の風…

44. 鎌倉に暮らしてみて感じたこと①

鎌倉に引っ越してきて、来月末で1年が経ちます。「鎌倉の暮らしって、どう?」とたまに聞かれるので、いまのわたしだったら何て答えるかなぁ、とすこし考えてみました。 まず、居心地の良さ。空がひらけていて、山も海もそばにあるからか、心がおおらかでい…