uzocotrip

フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

49. 日本の美しい村、阿蘇・高森町

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ゴールデンウィークの南九州旅行の後半は、鹿児島からレンタカーで熊本の阿蘇まで。
 
昨年の熊本地震でいちばん被害のおおきかった南阿蘇村のおとなりの高森町にある、ちいさなペンションに2泊しました。
 
森の中にある隠れ家のような佇まいのペンションは、「マティス」という宿の名前のとおり、2階建ての一軒家のなかにマティスの絵があちこちに飾ってありました。
 
宮﨑駿にそっくりのご主人がお料理を作ってくださり、これまたジブリに出てきそうな雰囲気の奥さまが、おいしいコーヒーを入れてくれて、宿泊客との話を楽しんでいるようでした。
 
30年前に京都から移り住んできたというご夫婦がきりもりしているペンションで、決して今風ではないのだけど、旅先でほっと心温まる、すてきな空間でした。
 
なんといっても、朝ごはんにスープと焼きたてのパンがでるのがうれしい。どんなに豪華なホテルのビュッフェよりも、ていねいに朝を迎えた気分になれるのです。
 
阿蘇の山に囲まれた、美しい静かな町は、震災から1年を迎えて、今日もまた穏やかな時間が流れていました。
 
びっくりしたのは、阿蘇にも外国人観光客が意外と多いく、
とくにきれいな日本語を話す欧米人を3、4人見かけたこと。
東京や京都にいる外国人よりも、日本のことをよく知っていたり、深い興味のある旅人が多いのかもしれません。
 
昨年訪れた長崎の小値賀島と同じく、
”日本の最も美しい村”に選ばれている高森町。
お宿も飲み屋さんも少ない、ほんのちいさな村だけど、
都会からくるとほっと癒される森や緑の匂いや、のどかな田園風景がみられます。
 
あの素朴な景色と、ペンション「マティス」が、ずっと変わらずに続いていくといいなと思いました。