uzocotrip

フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

60. 『グレイテスト・ショーマン』

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もうずいぶん前になりますが、久しぶりにIMAXの映画館に2回見に行くほど、大好きだった『グレイテスト・ショーマン』(その後、飛行機で3回目も見ました)。
観てからしばらく経ちますが、サントラを聴くと、あの感動とワクワクがすぐに蘇ってきます。
 
日本でも大ヒットしたミュージカル映画ラ・ラ・ランド』の製作チームが手がけた、ヒュー・ジャックマンを主演に迎えた本作。アメリカのショービジネスの原点を生み出した実在の人物、P.T.バーナムをモデルにした感動のエンターテイメント!
 
 
舞台は19世紀半ばのアメリカ。ヒュー・ジャックマン演じる主人公バーナムと、ヒロイン役のミシェル・ウィリアムズ演じるトリニティの子ども時代から。貧しい仕立屋の息子だったバーナムと、裕福な家庭の一人娘のトリニティは、まったく違う世界に生きながらもバーナムの豊かな想像力とユーモアによってふたりは心を通わせていた。やがて大人になって結婚して、ふたりの娘たちと小さな古アパートに暮らすように。
 
ある日バーナムの会社が倒産し、仕事がなくなってしまったことから、子どもの頃の夢だったイマジネーションを使って人を楽しませたいという想いがバーナムの中で蘇り、大きな賭けに出る。バーナムが目をつけたのは、ひげ女や小人、巨人などの、スペシャルな外見をもつマイノリティの人たちだった。そして、挑戦と失敗を繰り返しながら、ショーを成功させていくのだが…。
 
 
始まりから終わりまで、ワクワクが止まらない、あっという間の90分!
感動も、笑顔と、涙と、とにかく胸いっぱいのフィナーレで、この映画自体が素晴らしいショーになっているし、こういう映画をみると、ああ、やっぱり映画があってよかったな、映画は映画館で見るものだなぁ、とつくづく思います。
 
この映画のみどころは、壮大でロマンチックな歌とダンスシーン、そしてヒュー・ジャックマン演じる主人公のP.T.バーナム。
 
貧しい生まれの主人公バーナムが挑戦と失敗を重ねながらも夢に向かってすすんでいくという、わりとシンプルなサクセスストーリーではあるものの、バーナムは単なる心優しいいい人というわけではありません。
 
銀行に偽って海底に沈んでいる船を担保に大金を借りちゃったりします。フリークスと呼ばれる人たちに目をつけたのも、新しくてワクワクすることをしたいという気持ちからで、都合がわるいときには平気で彼らを隠そうともする。ショーが成功するようになると、もっと欲が出てしまって、自分にとっていちばん大切な存在を一瞬見失ってしまいます。
 
そんな調子なので、ときどき失敗をして落ち込んだりもするんだけど、それでもそんなバーナムのことを好きな人たちが集まってくる。うんざりされたり、いやなやつで終わらないのはやっぱり彼自身と、彼のつくりだす世界にものすごく魅力があったからだと思うのです。
 
壮大なエンターテイメントに胸が高なりながら、バーナムに心惹かれた作品でした。
 
「Celebration of Humanity(人類の祝祭)」
すべての人を同じように扱ったバーナムのサーカスへの賞賛の言葉が印象的。
 
ひとりひとり、みんなちがって、それでいい。 
もっともっと、やさしい社会になるといいなぁ。