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フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

61. 鵠沼の小さな街の映画館、シネコヤ

人生でたった1度だけ、ひとり暮らしをしたとき、
部屋の広さよりも、駅の近さよりも、何よりもわたしが重視したのは、
「大好きな映画館のある街」でした。
 
昔から小さな映画館がもつ独特の雰囲気や、個性が好きで、
映画はできるだけ映画館で見るようにしています。
 
鎌倉に住んで3年目。
住めば住むほど、この街ののんびりした空気や居心地のよさ、
この街にいる人たちが好きになっていく一方で、
ときどき、無性に東京が恋しくなるのは
ずいぶん通ったお気に入りのミニシアターたちが遠くなってしまったから。
 
行けない距離ではなくても、片道1時間半と思うと、
近くのシネコンで見られる映画や、レンタルでもいいかなと思ってしまう
めんどくさかり屋のわたしです。
 
でも、そんなわたしのドンピシャな映画館が、
湘南エリアにもあったのです!!!
鵠沼海岸駅から徒歩3分のところに、昨年春オープンした
映画と本とパンのお店「シネコヤ」。
 
鵠沼海岸に新しいミニシアターができたという噂は
ずっと前に聞いて、上映作品もちょくちょく調べていたものの、
なかなか都合があわず、ようやく行くことができました。
 
映画館とは言わずに、”映画と本とパンのお店”としているとおり、
1階はカフェスペースになっていて、そのときどきでコラボしているお店のパンを販売、2階にあがると、ソファーでゆったりと映画が見られる空間に。
さらに、1階、2階ともに、壁一面が本棚になっていて、小説や絵本、映画の本などがずらりと並んでいて、自由に読めるようになっているのです。
 
渋谷のアップリンクや、逗子のシネマアミーゴのような、自由なスタイルの映画空間でありながら、待ち時間にはおともの本とおいしいパンをたのしめて、しかも、ふかふかのソファー!個人的にはうれしいことづくしでした。
 
チケットの番号順にひとりずつ、2階に案内されて席を選べるシステムなので、
スタッフの方ともお話ができて、今どきめずらしいくらいにアットホームな雰囲気もすてき。
 
作品のラインナップも、下高井戸シネマシネスイッチ銀座のような作品が中心で、湘南のお気に入りスポット、かなり上の方に入りそうです◎
 
いいとこ、見ーつけた。