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フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

43. 『ラ・ラ・ランド』

こんなにきもちよく「好き!!!」と言い切れる、心がおどる映画を久しぶりに観ました。 たった一度でも、なにかに憧れたり、夢を見たことのある人なら、きっとこの映画に心を奪われてしまうはず。 『セッション』のデイミアン・チャゼル監督の最新作で、け…

42. 新しいいのち

お姉ちゃんの赤ちゃんが生まれました。 あたまも、手も足もちいさくって、ふくふくしている、ちいさなひと。 おなかの外の世界にびっくりながら、いっしょうけんめい声を上げて泣いていました。 それでも、あわてずに、ずっと赤ちゃんの目をみて、まるでおな…

41. 鎌倉の週末の過ごし方

先日、友人家族を呼んで、我が家のお庭でお餅つきをしました。 彼がなにやら楽天で臼杵の週末レンタルなるものを見つけたらしく、土曜は子連れの会、日曜は大人の会にして、2日にわたってお餅つきで冬気分を満喫しました。 子どもたちは、初めてのお餅つきに…

40. 『幸せなひとりぼっち』新宿シネマカリテ

今年の映画初めは、スウェーデン映画のこちらの作品。チラシのデザインに惹かれて、はるばる新宿まで観に行ってきました。ちょうどサービスデーで満席! たったひとりの良き理解者だった奥さんに先立たれ、近隣からは変わり者として厄介がられている、偏屈な…

39. ドーナツはべつばら

金曜日の夕暮れどき、夜ごはんの買いもの帰りについつい寄ってしまうお店があります。 若宮大路から鎌倉女学院の角を曲がって、材木座の住宅地をすこしばかり歩くと、すらりとしたアパートの1階。おやつどきの小腹をしあわせに満たしてくれるドーナツ屋さん…

38. 年の瀬

おだやかで、心地いい時間が過ぎているようで、今年もまた大きな変化や、おもしろい人たちとの出会いのある年でした。 フィンランドから、鎌倉に引っ越し、海と山にかこまれた暮らしをはじめました。 都会のマンションで育ったわたしにとって、鎌倉の暮らし…

37. 北鎌倉とフランス語

鎌倉の暮らしが落ち着いてきたら、やりたいと思っていたこと。いくつかあるなかのひとつがフランス語でした。 大学で仏文科を専攻して、交換留学もしたのに、いつのまにか遠のいてしまっているフランス語。 数年にいちど、パリの友人に会いに旅行にいくとき…

36. 『永い言い訳』横浜ブルク

いつだったか、映画のパンフレットかなにかで西川美和監督のインタビューを読んだとき、「嘘」に興味がある、というような内容のことが書かれていて、ものすごく印象的だったのを覚えています。 人が嘘をつくときには、何かしらのドラマがある。だから、嘘を…

35. 長崎で出会った、船旅のフランス人夫婦のはなし

夏に長崎の小値賀島を旅したとき、日帰りでおとずれた野崎島という小さな無人の島で、船旅をしているフランス人のカップルに出会いました。 野崎の港にフランスの国旗がついている船がとまっていて、興味をもった彼がまっさきに話しかけにいったのです。 彼…

34. 『グッバイ、サマー』横浜ジャック&ベティ

鎌倉に引っ越してからというもの、すっかり映画館に見に行く頻度が減ってしまって、大好きな渋谷のユーロスペースや下高井戸シネマ、新宿の武蔵野館や早稲田松竹なども、しばらくご無沙汰してしまっています。 そんななか、ミシェル・ゴンドリーの新作が自伝…

33. 『キネマの神様』原田マハ

原田マハさんの本をはじめて読みました。「映画の仕事をしてる、あゆみという名前の主人公のおはなし。まぁ、読んでみて。」とすすめられて、手にとった本です。 中学生のころから映画が好きで、年に何百本というほど、数でいったら、とても自慢できるほどで…

32. 小値賀の旅

長崎の佐世保からフェリーで1時間。五島列島の北部に位置するところにある、東シナ海に浮かぶ小値賀島(おぢかじま)。人口3000人ほどの小さな島に、海の日の連休に行ってきました。 「あゆちゃん、今度この島に行ってみようか。」ある日突然、島の観光サイ…

31. ブログのお引越し

ブログのお引越しをしました。 この春から住んでいる鎌倉のおはなし、映画や本のこと、世界を旅して感じたことなど、日常のちいさなわくわくを綴っていきます。 こころとからだをほぐして、東京を、日本を飛びだしてみる。 読んだあと、すこしだけ、自由なき…

30. 鎌倉のパン屋さん①みゆきぱん

この街に住んでよかったと思えることのひとつに、 おいしいパン屋さんがたくさんあること。 通いたくなるパン屋さんが近所に1軒あるだけでも、日常の小さな楽しみになるのに、鎌倉には、おっ!となる、愛されパン屋さんがいくつもあります。 パンの種類、か…

29. 鎌倉に暮らしはじめて

帰国して、あっとゆう間に、4か月。 東京にもどるなら、せめて住むところはこだわりたい。 自然をそばに感じられるところに、と、神奈川育ちの彼に懇願されて、帰国早々、鎌倉の町に暮らしはじめました。 30年近くずっと東京に住んできたわたしも、フィンラ…

28. 街の中心に、くつろぎの広場

ヘルシンキ中央駅のすぐ近くにあるキアズマ現代美術館。 毎月第1金曜日の夕方は無料で入れるので、ちょうど最近はじまったばかりのブラジル人アーティスト、エルネスト・ネト(Ernesto Neto)の企画展を見に行ってきました。 いっけん編み物のようにも見え…

27. フィンランドの暮らしに教わった3つのこと

約9か月のフィンランド暮らしも、もうすぐおしまい。ゆったりとした時間のなかで、たくさんのことを考えました。 生まれ育った東京の街や、昔住んでいたフランスのパリとはまったく似ていない、北欧フィンランドのヘルシンキに暮らしてみて、すごく新鮮だっ…

26. レトロさがちょうどいい、坂の上のリスボン

2週間後に帰国をひかえ、フィンランド生活最後の旅に、ポルトガルのリスボンへ行ってきました。 あたたかいお天気と、おいしいごはんを楽しみに。 10年前、家族といっしょにパリから足を伸ばしたときはサン・ジョルジュ城からの眺めはたしかにきれいだったけ…

25. 「北欧」イメージってなんだろう?北欧4か国くらべ

北欧デザイン。北欧雑貨。北欧の暮らし。最近、盛り上がっているらしい日本での「北欧」ブーム。 でも、あの「北欧」のイメージっていったいなんだろうね?という話を、彼とよくします。 というのも、北欧にふくまれる4つの国、デンマーク、ノルウェー、スウ…

24. フィンランド人の働きかた

フィンランドに住んでいる日本人の友だちと話をしていたら「フィンランドに来てから、ゆっくりした時間の過ごし方を楽しめるようになった」という人が何人かいました。 あれこれ予定をつめこみがちな忙しい都会の生活と、ここフィンランドのゆったりした暮ら…

23. 森で積んだブルーベリーのマフィン

フィンランドの人たちは夏に、森にブルーベリーを摘みに行きます。 はじめて聞いたとき、なんてメルヘンチックな…!と思いましたが、雑貨屋さんなどでも、ブルーベリー摘み用のアイテムがふつうに並んでいるのをみて、どうやらごくふつうのことなのだと、納…

22. 北欧おしゃれ先輩、スウェーデン

2015年7月のはじめ、金曜の夜出発で、2泊3日というタイトなスケジュールで、初めてのスウェーデン、ストックホルムに行ってきました。 スウェーデンといえば、IKEA、リサ・ラーソン。長靴下のピッピ。映画『ショコラ』や『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の…

21. ボトルミュージックの出稼ぎのおじさん

はじめてヘルシンキを案内してもらって、街を歩いていたとき、ストックマンのならびの通りで、鉄琴に似た、なつかしくって、とてもここちのいいメロディが聞こえてきました。 その音がどんどん近くなっていくと、そこには、水のはいったガラス瓶でつくった楽…

20. バレンタインは友だちデー

日本では、好きな人にチョコレートをプレゼントする日。というなんともしおらしい(ちょっとめんどくさい)日でもありますが、じつは、女の子から男の子に贈るという習慣は、日本と韓国くらいらしい。 ヨーロッパなどの海外では、男の子から女の子にお花をプ…

19. お隣の国はロシア

きっと生きているうちに、行くことなんてないだろうな、と思っていたロシア。そんな、まさかのロシアはサンクトペテルブルグに、ヘルシンキから船で行ってきました。 というのも、そもそも、日本人はビザがないと観光目的でも入国ができないので、以前、バレ…

18. ヘルシンキから日帰りスノボ

ヘルシンキからバスで40分くらいエスポー方面に行ったところに、セレナという小さなスキー場があります。 せっかく冬のフィンランドにいるのと、スノボ好きの彼が(鬼の)特訓してくれるというので、いつもは運動不足のわたしも、人生初のウィンタースポーツ…

17. ベルリンでひとりで考えたこと

2015年11月。ベルリンの街をひとりで歩いていたとき、こころのなかに、煮え切らないもやもやのようなものがいっぱい湧いてきました。 むきだしの街、ベルリン。街のあちこちには落書きがあるし、廃墟の一歩手前のような建物に、ギャラリーやお店が入っていた…

16. ヘルシンキのおいしいパン屋さん

語学学校に行く途中道、Töölöntoriのちかくにお気に入りのパン屋さんがあります。 Leipomo KEISARI(レイポモ・ケイサリ)という、ヘルシンキにいくつか店舗のある地元のパン屋さんです。大きめのライ麦パンやカンパーニュ、シナモンパンなどの菓子パン、サ…

15. 雪の子フィンランド

クリスマス休暇が終わって、ヘルシンキに帰ってきたらみごとに雪景色!今年はフィンランドも暖冬で、ヘルシンキでは12月はほとんど雪が降りませんでした。東京の友だちからフィンランドのきびしい寒さを心配されるものの、雪でもなければ、ほんとうに、東京…

14. 大西洋に浮かぶ夢の島。ランサローテ島

ヘルシンキから飛行機の乗ること6時間半。はるばる大西洋のモロッコ横に浮かぶ、スペイン領のカナリア諸島へ。 テネリフェ島を経由して、ランサローテ島という小さな火山島で年末から年始にかけて、1週間を過ごしました。 日本にいたときは聞いたこともなか…