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フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

2. フィンランドの小さな都

フィンランドの首都ヘルシンキは、
歩いてもまわれてしまうくらいコンパクトな、海にかこまれた街です。
 
はじめて、北欧にくることになって、
地球の歩き方 北欧編」を眺めていたころ、
デンマークコペンハーゲンスウェーデンストックホルム
ノルウェーオスロと並んでヘルシンキが載っているのをみて、
おなじくらいの規模なのかな?と想像していたけれど、まったくでした。
 
実際にきて、町を歩いてみると、
ヘルシンキのこじんまりとしてること、
そして他の北欧3か国の首都に比べて、都会っぽさがなくて、
どちらかというとロシアや東欧の雰囲気が入ってきているような、
素朴で、のんびりした空気が流れているのに気がつきます。
 
アキ・カウリスマキの映画の雰囲気や、
ムーミンの登場人物たちは、まさにフィンランドそのもの。
みんなおだやかで、やさしく、急かしてくる人は誰もいません。
 
電線にぶらさがる外灯や、トラムのある静かな風景。
50年前のヘルシンキの街の写真も、
いまとまったく変わらない。
 
流行の追いかけっこが忙しい街にいると
あっというまに置き去りにされてしまいそうなものが、
ここヘルシンキでは長く大切にしてもらえそうな、
そんなやさしさと心のゆとりを感じる街です。

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