9. 海辺の赤い小屋カフェ
ヘルシンキの街の北西。
テンペリアウキオ教会(岩の教会)からシベリウス公園に向かって、
さらに西に歩ていくと、すぐに海がみえてきます。
このあたりは、夏はとても気持ちがいいので、よくお散歩していました。
そこには、REGATTA(レガッタ)という
赤い小屋が印象的な、海に面した1軒の小さなカフェがあるのですが、
アットホームな雰囲気がとても気に入って、
週末のお散歩の帰り道、たまにコーヒーを飲みに行きました。
だいたいフィンランドのカフェはどこもそうですが、
セルフサービスなので、小屋の中で注文をしたあと、
屋外のテラス席に好きにすわり、くつろいだ時間が過ごせます。
風が冷たいので、ブランケットも借りられます。
フィンランドらしい、酸味のある、あっさりとしたコーヒーに
シナモンロールかブルーベリータルト。
いつ来ても、変わらないメニュー。
カモメの鳴き声と、水の音と森の音。
真冬のヘルシンキでいちばん恋しいのは、
レガッタで過ごす、あのひとときかもしれません。