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フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

24. フィンランド人の働きかた

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フィンランドに住んでいる日本人の友だちと話をしていたら
フィンランドに来てから、ゆっくりした時間の過ごし方を楽しめるようになった」という人が何人かいました。
 
あれこれ予定をつめこみがちな忙しい都会の生活と、
ここフィンランドのゆったりした暮らし。
いったい、なにが違うのかな?と考えてみたときに、働きかたや、仕事に対する考え方も、大きなちがいのひとつのような気がしました。
 
まず、フィンランドのふつうの会社の定時は、8時から16時です。
時間内に仕事をきちんと終わらせて、残業はほとんどしません。だからといって、怠け者というわけではなく、そのぶんオンのときにしっかりと集中して働きます。
夜ごはんは基本的に家で食べるものなので、あまり飲んで帰るという習慣もないようです。(いつも家族と過ごしたいというわけでもなく、単純に外食が高いからだそう。こういう正直なところもすごくフィンランド人らしい。)
 
でも、16時に仕事が終わったサラリーマンは、その後は何をするんだろうと思ったら、スポーツをしたり、自然とふれあったり、趣味やリフレッシュに使う時間なのだそうです。
1か月ある夏のバカンスでは、多くのフィンランド人は湖水地方にサマーハウスをもっているので、都会をはなれ、自然の中でのんびり過ごします。
 
フィンランド人の友だちに聞いてみたら、
フィンランドの人たちにとって、バランスがとっても大切だということ。
仕事・自由時間・睡眠の3つのバランスがきちんと保たれることで、しっかり寝て、朝から仕事も集中して、きもちよく過ごすことができるのです。
 
オンとオフの切り替えが、彼らにとって、とても大事なのだと話してくれました。
 
どれだけ多くの時間を会社に費やすかが評価されがちな日本とは、根本的なところから考え方がちがうようです。
 
そして、やっぱり彼らが大好きなのは自然…!
夏場の金曜日は、3時くらいから(ピクニックするため)連絡がとれなくなるという話もよく聞くほど。
これで社会全体がまわっているのだからすごい。不思議だなぁ。
 
でも、こんな風に、好きなものや生き方がシンプルで、
自分たちの暮らしを大切にしているフィンランド人は、
なんだかとっても健康的な人たちのように思えるのでした。

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