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フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

27. フィンランドの暮らしに教わった3つのこと

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約9か月のフィンランド暮らしも、もうすぐおしまい。
ゆったりとした時間のなかで、たくさんのことを考えました。
 
生まれ育った東京の街や、昔住んでいたフランスのパリとはまったく似ていない、北欧フィンランドヘルシンキに暮らしてみて、すごく新鮮だったことも、しみじみいいなと感じたこともたくさんありました。
 
とくに大きかったなと思うことを3つ。

 
●ほんとうの意味で、「平等」ということ
 
外国人であっても、とっても居心地がいいし、
年齢や、職業や、出身地や、性別で、色眼鏡でみられることもなく、
個人が個人として、対等に見られているような実感がありました。
 
世界中をみわたしても、こんな国ってなかなかありません。
 
フィンランドの人たちは目がとっても澄んでいて、
邪気を感じないといったらちょっと大げさかもしれませんが、
大人でも、見ためはちょっといかついパンキッシュな人たちも、
やさしい目をした人が多いのです。
 
そんなところにも、社会の空気が与える影響があるのかもしれません。
 
●自然によりそって暮らすこと

 
夏はたくさん太陽を浴びて、日が長いぶん、よく運動をしたり、よく遊んで、
冬は暗くなるのも早いので、お家のなかで暖をとって、ゆっくり過ごす。
シンプルだけど、ていねいな暮らし。自然や、人間のからだとしっかり向き合って生きている人たち。
 
ヘルシンキの街で暮らすようになってから、
緑や草花の色やかたち、海や湖など、自然の変化や、季節の移り変わりに、よく気がつくようになりました。
 
●シンプルでじゅうぶん

 
暮らしがシンプルになってくると、自分にとって欠かせないものや
意外となくてもやっていけるものが、はっきりとしてきます。
そうすると、あれもないこれもない、とストレスに感じるのではなくて、これがあればあれもできる、と工夫したり、プラスのきもちに変わっていくことに気がつきました。
 
ほんとうにやりたいこと、大切なものが
ひとつふたつ、はっきりしていると、ずいぶんスッキリと暮らせるようになります。
 
フィンランドの飾らない暮らしのなかで、
こころがヘルシーになった気がします。
 
*

フィンランドに教わった、3つの暮らしやすさのひみつ。
東京に帰ってからも、たまに思い出そうと思います。

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