uzocotrip

フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

34. 『グッバイ、サマー』横浜ジャック&ベティ

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鎌倉に引っ越してからというもの、すっかり映画館に見に行く頻度が減ってしまって、大好きな渋谷のユーロスペース下高井戸シネマ、新宿の武蔵野館や早稲田松竹なども、しばらくご無沙汰してしまっています。
 
そんななか、ミシェル・ゴンドリーの新作が自伝的青春映画で、
しかも横浜のジャック&ベティで上映すると知って、久々に映画館に見に行きました。 
 
最近ではすっかり指定席の事前予約制があたり前となっているなか、
自由席で番号順の入場という、昔ながらのスタイルを続けている映画館も久しぶりで、昔もぎりをしていた恵比寿の映画館をなつかしく思い出しました。
それにしても、初めて来る黄金町。ピンク色のお店がいっぱいで、ちょっと慣れない社会科見学のような気分でした。
 
グッバイ、サマー。
子ヤギのようにかわいらしく、女の子によく間違えられる、絵の上手なダニエルと、機械オタクで、一匹狼、風変わりな転校生のテオ。クラスのはみ出し者の2人が意気投合して、手作りのログハウスカーでひと夏の冒険を繰り広げるストーリー。
 
ミシェル・ゴンドリー監督の映画はいつだって、遊びごころがいっぱいです。
仕掛け絵本のなかに迷い込んでいるみたい。
頭のなかにはどんなファンタジックな世界が広がっているんだろうとのぞいてみたくなるほど、見ているこちらにも、その魔法をおすそ分けしてくれます。
 
この人は、ほんとうに映像制作やものづくり、絵づくりが大好きなんだろうなぁと、見るたびに感心してしまうのです。
 
14歳。おとなになると、思春期とか反抗期とか、甘酸っぱい思い出として語られるお年頃だけれど、わたしのなかには、まだ彼らと同じ年のわたしがいる。
気の向くまま、わくわくする方ばかりを選んでしまって、いつも夢をいっぱい背負って、先のことばかり妄想しているわたし。
 
10年後も、この映画をみて、14歳に戻れる自分でありたいな。