42. 新しいいのち
お姉ちゃんの赤ちゃんが生まれました。
あたまも、手も足もちいさくって、
ふくふくしている、ちいさなひと。
おなかの外の世界にびっくりながら、
いっしょうけんめい声を上げて泣いていました。
それでも、あわてずに、ずっと赤ちゃんの目をみて、
まるでおなかにいたときと同じように、
やさしく話しかけているお姉ちゃんは、なんだか聖母さまみたい。
いまどんな気分なんだろう、とすこし想像してみました。
友だちの赤ちゃんが生まれたときは、
生まれてきた赤ちゃんを見て、かわいいとか、だれに似てるとか、
赤ちゃんのことばかり気にしていたけれど、
母親になるって、どんなことなんだろう?
はじめての姪っ子は、思っていた以上にかわいくって
赤ちゃんってこんなにもあったかな存在なのだとはじめて知りました。
これからきっと、たくさんのことが待っているけれど、
こんなにも祝福されて、家族がしあわせに浸れるのなら、
それだけでじゅうぶんだと思うのです。
ゆっくり、時間をかけて、おっきくなっていってね。