43. 『ラ・ラ・ランド』
こんなにきもちよく「好き!!!」と言い切れる、
心がおどる映画を久しぶりに観ました。
たった一度でも、なにかに憧れたり、夢を見たことのある人なら、
きっとこの映画に心を奪われてしまうはず。
『セッション』のデイミアン・チャゼル監督の最新作で、けっこう好きな俳優でもあるライアン・ゴズリングと、エマ・ストーンが主演。この組み合わせだけでもおもしろそうなのに、ロサンゼルスを舞台にした夢追い人たちを描いたミュージカル映画という内容も、さらに期待が高まります。
個人的には、ミュージカルといえば、やっぱり60年代のフランスのジャック・ドゥミ監督!大学の卒論のテーマにしたほど、思い入れのある大好きな監督ですが、チャゼル監督もクラシックのフレンチミュージカルに憧れていたそうです。
それを聞いて『ラ・ラ・ランド』を見ると、衣装や色使い、ストーリー展開など、映画のふしぶしにドゥミ作品への愛を感じる要素もあって、いろんな楽しみ方ができました。
とってもオリジナルで、現代的で、新しいタイプのミュージカル映画!
ミュージカルというと、退屈しちゃう、眠くなる、という声も聞こえてきそうですが、『ラ・ラ・ランド』はストーリーもしっかり楽しめるし、全編をとおして色鮮やかな映像が見ごたえあり、とにかくテンポが良いので、見ていて飽きさせない作品にしあがっています。観終わったあと、踊りたくなりました♪
情報にあふれていて複雑ないまの時代に、
こんなにストレートに夢見ることの素晴らしさを表現してくれる
すてきな作品に出会えたことがうれしいです。