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フィンランドから鎌倉へ。暮らし、旅、映画にまつわる日々のメモ

52. 加古川の靴下工場見学

彼の大学時代の先輩が、実家の家業を継ぐため、神奈川を離れて昨年地元の兵庫に帰っていったので、遊びに行ってきました。
 
兵庫県加古川市。神戸からJRに乗って、明石の手前にある加古川駅で下車。
その日は、先輩がドライバーになって、加古川案内をしてくれました。
やっぱり旅は住んでいる人に案内してもらうのがいちばん楽しい!
 
駅から車で30分も走ると、見渡す景色は一気に田舎に。のどかな川が流れ、田園風景が広がり、昔ながらの日本家屋がこのエリアにはたくさん残っていました。
 
加古川市は、奈良に次いで、全国で第2位の靴下生産量をしめる地域なんだそうです。今回せっかくなので、先輩のご実家の靴下工場を見学させてもらいました。
 
平屋の工場には、ずらりと昔ながらの機械が並んでいて、この日も機械の一台一台がせっせかと靴下を編んでいました。機械の動きをじーっと見ているだけでもおもしろい♪ 機械からすぽっと靴下が出てくる瞬間がたまりません。
 
最先端のデジタルの機械もあるけれど、小さな故障のときには昔からの機械の方がすぐに手直しできるし、機械自体も長持ちするのだと。便利になっていくように見える世の中でも、昔の人が使っていたもの、昔の人の知恵はあなどれないんだなとはっとさせられました。
 
靴下のしあげは人の手で、ていねいに。
 
安くてすぐにダメになってしまうものや、おしゃれだけど日常使いにしては高すぎるものではなくて、からだのことを考えて丁寧に作られた”ちょっといいもの”を、手の届く価格で。
 
そんな方針もとってもやさしくて、なんて温もりのあるお店なんだろうと、すっかり惚れ惚れしてしまいました。こういうお店を、ずっと応援していきたいです。
 
加古川の工場で作った靴下は、工場併設のアトリエ(白基調でとってもおしゃれな内装にびっくり)や、オンラインショップで販売してるほか、この春、神戸に直営店がオープンしたばかりだそうです。冷え性のわたしは、この日冷えとり靴下と冷えとりパンツをお買い上げ。シルク100%でも1足700円程度という良心的なおねだんでした。
 
ひいおじいちゃんが創業してから、今は3代目の靴下屋さん。
4代目になったら、どんな風にますます素敵になっていくのか、今からとっても楽しみです!
 

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